!!ご注意!!

これはメインカプ新土というイロモノでございます。書いた本人すらも出来上がったとき引きました(汗)

少しでも危険を感じた方は、どうぞお戻りになられてくださいませ…

 

何を見ても驚かないし、文句なんてめんどくさくて言わないわ!という方のみ、下へスクロールを…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本当にいいんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんにちは、土方さん」

 

にこにこと人のいい笑顔で土方に声をかけてきたのは、万事屋のメガネの少年だった。

「…おう」

いかにも気の弱そうな、お人よしそうな顔をしているが、実は結構強かだと言うことを土方は知っている。

だから一瞬息を飲み込んでしまったのだが、人畜無害を絵に描いたような少年はただニコニコと土方を見ていた。

「…」

「…」

「…今日は何だ?」

黙っているのも息苦しく、根負けして土方は新八に声をかけた。相手の思う壺だとわかってはいるのだが。

もう家出だなんだと言ったって屯所に泊めてやらんぞ、先に牽制すれば、新八は苦笑のような笑みを浮かべた。

だってここは、真撰組の屯所内であるのだから。

 

 

何度か、新八は銀時と喧嘩をしただの何だのと言って屯所を避難場所としている。

そのたびに迎えに来た銀時(と神楽)が、隊士たちとひと悶着どころか何百悶着起こし、土方は毎回その後始末に駆けずり回る羽目になる。

人のいい近藤に、暴徒と化した神楽と犬のような生き物を止められるわけもなく、大将はいつも一発で床に沈み。

唯一対等に抵抗できるであろう沖田は、神楽と共に屯所をめちゃくちゃにしてくれる。

さすがにサディスティック星の王子だけのことはある…と感心してしまうくらいに土方の嫌がることをするのだ。

そこまで思い返して、土方は『もう絶対新八を甘やかさない』と何度目かの誓いを胸にした。

とはいっても、もう何度かその決意は破られているのだけれど。

「で、何だ」

今日こそは何と言われても追い返す、そんな土方の想いを知ってか知らずか新八は勧められてもいないのに座布団へ腰を下ろした。

やっぱり強かだ、改めて気を引き締め土方は新八を見やる。

暫らくもじもじとしていた新八だったが、再び土方が促すとようやっと口を開いた。

「銀さんが」

またか、と土方はそれだけで一気に聞く気をなくした。煙草を咥え火をつけようと、テーブルにおいてあったライターに手を伸ばす。

話半分でも聞きすぎなくらいだ、となるべく聞き流すつもりだった。

 

だから、気づいたときは遅かった。

「…え?」

とん、と軽い音を立てて土方の手からライターが畳に転がり落ちた。咥えていたはずの煙草もいつの間にか無い。

そして、天井が目の前に見える。と言うことは、土方は今畳に仰向けになっている状態で。

天井の手前に新八の幼い顔が見える。つまり土方は今、新八に押し倒されていることになる。

「て、てめぇ何しやがる!」

あわてて起き上がろうとした土方だったが、体を捻った瞬間、それこそあっという間に新八に縄で後ろ手に縛られてしまった。

結局起き上がれず仰向けになってしまい、体の下敷きになった腕が痛んだ。

縄を用意しているなんて計画的かよ、土方が吐き捨てれば新八が困ったようにまた笑う。

「この縛り方、銀さんが教えてくれたんですよ。解けないでしょ?」

何のプレイしてやがんだ、お前らは。土方は喚いたが、新八のいうとおり縄は解けない。あまり動かすと痛いほどだ。

それでも相手が新八であるがゆえ、そんなに危機感を感じなかったのが――いけなかった。

本気で抵抗しないうちに、背後に手を回され、更にきつくしっかりと縄を結ばれてしまったのだ。

それでもやっぱり土方はたいした危険を感じとれなかった。

目の前の新八が、幼いとも称される顔で、穏やかに土方を見つめていた所為かもしれない。

「…おい、解け」

はぁ、とため息をつきまるで弟に言い聞かせる兄のような口調で再び土方は口を開いた。

だが、対する新八の視線はいたって真剣だった。こくりと息を呑み、おずおずと土方の目を覗き込む。

「練習、させてください」

「練習?」

何の?縛り方の?

わけがわからず混乱する土方を他所に、新八は白い手を土方の隊服の襟元に掛けた。

あっさりとホックを外され、ここでようやく土方は血の気を引かせることになる。

子供特有の暖かい手が、土方の鎖骨に触れる。触れるか触れないかのくすぐったさに、土方は首をすくめた。

しかしそれだけでずむはずがなかった。ぷつ、ぷつと隊服のホックが下まで外されていく。

慌てた土方は自由な足を上げて、新八を遠ざけようとしたが、下腹部の上に乗られているために届かない。

さすがにこれはまずいと感じ取り、土方は今度こそ本気で抵抗を試みた。

もう、遅かったけれど。

 

 

 

 

 

 

己の口から出る甘ったるい声に、土方は頬を紅潮させたまま心の中で毒づいた。

口に出そうものなら、総て喘ぎ声に変換させられてしまうだろうから。

それほどに、新八の手管は巧みだった。自分と十ほども年が離れているとは思えないくらいに。

「あ、ぁ…っ、も、やめっ」

隊服は、もうその意味を成さないほど肌蹴られている。新八の手が何の苦労もなく土方自身へ到達したのは、つい先程だった。

しばらくはベルトもはずさずにその小さな手は服の上からやんわりとタッチしていたのだが、徐々に大胆な動きを見せ始めた。

土方もこれでもかと言うほど暴れたのだが、背後に縛られた手は少しも自由にならず。

それどころか暴れる土方に業を煮やした新八に、肩が外れるほど無理な体勢をとらされ、腕を頭上に上げられたかとおもうと、

頭と肩腕で作った円の中に、テーブルの足を突っ込まれたのだ。新八が、片手で。

何て力だと今の状況も忘れ、土方は唖然とした。

さすがに息を乱した新八だったが、目を見開いた土方に穏やかに微笑んでみせた。

「おとなしく、してくださいね」

肩の痛みで涙目になった土方の頬に触れ、いっそ優しげに新八は囁いた。

 

 

 

「ー―っあ…っ!」

土方の体が弓なりに撓った。ガタガタとテーブルが揺れたが、それなりに重量のあるそれは少し場所をずらすだけに留まった。

いくつも年下の少年にいかされてしまった屈辱が、土方の精神を苛んだ。

なんでこんなこと、息も絶え絶えに言った土方に、畳へとその精液を塗りつけていた新八はあっけらかんと告げた。

「だって銀さんに気持ちよくなって欲しいから、練習しなきゃ」

こいつは生まれついての鬼畜だ、土方は確信した。

自分の仲間以外の人間は、どうしたっていいと思っているんだ。

「てめっ、ひ―…っ」

ちろ、胸の色づいた場所を赤い舌で舐められ、土方の罵声は咽喉奥へ消えた。

「気持ち、いいですか?」

銀さんにしてあげたいから、いつもしてもらってるばっかりだから、ねえ。

教えて。そうしたら銀さんにしてあげるんだ、もっともっと、傍にいられるように。

「ぼくは、弱いから、こんなことでしか」

傍にいる理由が見つからない。

 

嬲られているのは、泣いているのは自分のはずなのに。

土方は遠くなる意識の中で新八の嗚咽を聞いた気がした。

 

 

 

 

 

 

 

乱暴に障子を開く音で正気づき、土方は霞む目を見開いた。

音を立てた張本人らしい銀髪の男は、障子に手を掛けたまま仁王立ち、という比喩がぴったりの状態だ。

対して土方は、裸同然で手を拘束されて畳に転がっている。

そして、その土方の上にはこれまた呆然としたままの新八。

なんで、と声にならない息がその口から漏れた。

「…新八」

怒りを隠そうともしない銀時の低い声に、土方に乗ったままの痩躯がピクリと震えた。

無理もない、土方ですら命の危険を感じるほど怒りのオーラが銀時から立ち昇っているのが見える。

元攘夷志士だった銀時の殺気に、子供である新八が怯えるのは当たり前だと思えた。

ゆらりと銀時が動く。次の瞬間、土方の上から新八は消えていた。

「…っあ!」

どすん、と重い音と共に壁に叩きつけられた新八が声を上げる。

驚いて土方は身体を起そうとしたが、未だ戒められたままの腕はそれを許さなかった。

必死にもがいてもテーブルの上の灰皿がゴトゴト鳴るだけだった。

「おいっ」

土方の声には反応すら見せず、銀時は壁にもたれかかったままの新八の前に膝をつく。

ぐい、と新八の前髪を掴みあげ、銀時は血の気を引かせた子供に囁きかけた。

「俺から離れるなら今すぐ殺してやる」

「ごほっ、な、に…?」

「今すぐ死にたい?」

「よ、くわからない…っ」

怯えた目の子供は、銀時から目を逸らそうとするが前髪を掴まれているためそれもままならない。

言っていることを理解しようとするが、恐怖で意味が分からなくなる。

それでもかつてないほど銀時を怒らせてしまったことは分かって、新八は死んでしまいたくなった。

違うのに。怒らせたかったわけじゃないのに。

新八の咽喉に、銀時の手が掛けられた。

悲しみに新八の目から涙がこぼれた。

 

 

 

「言え!言っちまえ!」

掠れた、でもはっきりとした声が新八の耳に飛び込んできた。

涙でぼんやりとした視界に、縛られたままの土方の姿が目に入る。

それにまた、自分のしたことの恐ろしさを再確認させられて新八の目から新しい涙が零れ落ちた。

「言えっての!お前俺に言っただろ!何でこんなことしやがったのかって!」

 

土方には総て聞こえていた。そして総てが理解できた。

銀時は怒っているのではない、怖がっているのだと。

言ったではないか、離れていくのなら殺すと。今まで隠していたであろう殺気まで解き放って。

「言え!その馬鹿に全部ぶちまけちまえ!」

こんなところで心中なんて冗談じゃねぇぞ、畜生。

酷使されすぎた咽喉は痛んだが、かまわず土方は叫び続けた。

 

 

 

 

 

「…銀さんに気持ちよくなって欲しくて」

小さな声でポツリとつぶやいた新八は、涙目のまま目の前の夜叉を見る。

咽喉にかけられた手がピクリと動いたが、未だ離れる気配はない。

こくりと息を呑んで新八は続けた。

「ぼくは、こんなことしかできないからだかられんしゅうしなくちゃって」

「新八」

「ぎんさんのまわりにはきれいでつよいおんなのひとがいっぱいいてだから」

「…」

「このままじゃいけないっておもってでもどうしたらいいのかわかんなくてだから」

支離滅裂な言葉の羅列だったが、涙を流しながらぽつぽつと語る新八の様子は痛々しかった。

恋愛に不慣れな子供は、与えられた愛情に戸惑い困惑し、それを素直に信じられなくなった。

自分と相手の立場の違いを知りすぎるほど知って、どうしたらふさわしくなれるのか必死に考えた。

そして、導き出したのがこの結果だとすれば、本当に愚かだとしか言いようがない、が。

「あそびかもってううん、あそびだっていいきかせたけどどうしてもいやで」

ここが、と新八は胸のあたりを痛みを堪えるかのようにぎゅっと握りしめた。

「女の人にはかなわないかもしれないけど、もっともっとぎんさんをきもちよくしたらこっちをみてくれるかもしれないって」

「新八」

突如新八の告白を遮り、銀時が名を呼んだ。

 

 

土方は己の状態も顧みず息を飲んだ。酷い目にあわされはしたが、新八が銀時を想う気持ちは本物だ。

不本意だが、これで銀時が新八を捨てようものなら、自分の責任も有る。

そう考えてしまうこと事態が馬鹿がつくほどお人よしな証拠だと土方は気づかない。

何とか、銀時を丸め込まなければと本気で土方が思考を巡らせ始めたとき。

銀時が、手を振り上げた。殴るのかと土方が目を見開いた刹那。

銀時の手は、新八の背中に回され、その痩躯を抱きこんでいた。

「新八…俺は嬉しい」

抱きしめられ、新八は目を白黒させている。なぜ銀時が喜んでいるのか分からないといった様子だった。

 

やがて銀時の手が不埒な動きをみせ始めたのに、土方は頭を抱えた。(実際は縛られていて無理だったが)

ここでおっぱじめるな、と弱々しく懇願すれば、我に返ったのか新八が慌てて銀時を押しのけた。

ほっとしたのも事実だが、それと同時に力が抜けて、土方はぐったりとその身を畳に沈めてしまった。

 

 

 

 

 

そんな馬鹿二人が部屋を出て行ってようやく土方はのろのろと身体を起こすことができた。

ごめんなさい、と小さくつぶやいて新八は縄を解き、後始末をしようとしたがそれは断った。

後ろから銀時がただならぬ気配を発していたからだ。ここにいられては今度こそ恥も外聞もなく新八を襲うだろうくらいには。

まあ、このまま放っておかれたらと最悪の事態も予想していただけに、正直ほっとした。

新八に散々いじられ、ほっぽり出された身体はまだ辛かったが、しばらくすれば熱も散るだろう。

「ったく、ふざけやがって」

畳に、己のものと思われる精液がべっとりと塗りつけられているのに、うんざりする。しかし、このまま放っておくわけにもいかない。

テーブルの上にあった布巾で乱暴に拭うと、土方はそれをゴミ箱へと放り込んだ。

それだけでも好き勝手された身体は、疲労を訴えてくる。

あいつら絶対いつか斬ってやる。

ひとりごちながら風呂に入らなければと、のろのろと顔を上げた瞬間土方は固まった。

いつの間にいたのだろう。少しだけ開いた障子の隙間から沖田がじっとこちらを見つめていたからだ。

どこか、真剣なまなざしで。

 

「そ、総悟!これはっ」

もうおしまいだ。こいつに屯所中にいいふらされて、副長としての威厳も何もかも木っ端微塵に。

何とかごまかそうとする土方だったが、上気した頬と潤んだ瞳では何の説得力も無い。

黙ったまま、沖田は障子を閉めた。ただし、身体は中に滑り込ませて。

「そ、総…?」

 

曖昧な笑みを浮かべた土方の、表情が凍りついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

それから三日三晩、土方は部屋から出られなかった。

 

 

 

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いえ!50000HITのお礼なんて口が裂けても言えないっすよ!ガタガタ…